2016年09月17日
＜訃報＞ NEUSPEED 創設者 Bill Neumann氏死去
NEUSPEED Founder/CEO Bill Neumann（ビル・ニュウマン）氏が2016年9月6日にご逝去されました。現地時間9月16日金曜日（日本時間9月17日土曜日）に葬儀が行われます。心からご冥福をお祈りいたします。
Bill氏は1975年にAutomotive Performance Systems Inc.を設立。1981年以後アメリカ市場で人気を博していたVWラビット（GOLF1）に着目、その後Bill氏は単身ドイツへ渡りOettingerなどのドイツチューナーをリサーチし、現在の基礎となるチューニング技術をアメリカに持ち帰ります。その後アメリカにおいてそのノウハウをサスペンション、エンジンなどのチューニングにいかし、スタビライザー、タワーバー、サスペンション、スプリングなどのパーツを次々に開発。そして自社開発パーツは「NEUSPEED」ブランドとして広く知られることとなりました。40年以上に及ぶ製品開発、レース参戦により蓄積されたセッティング技術を数々の機能製品にフィードバックさせ、米国におけるVWチューニングのパイオニアカンパニーへと成長させました。
今日では数多くのVW・AUDI系チューナーが数多く存在する米国ですが、Bill氏の影響なくして今日のVW・AUDI系アフターパーツ業界はなり得なかったと言っても過言ではありません。
日本でもこれほどたくさんの方がNEUSPEEDパーツに親しみ、VWやAUDI、そしてMINIに乗る楽しさを感じることができたこと、これは本当にすごい功績だと思います。
当社は1998年4月に設立。設立と同時にNEUSPEEDパーツの輸入販売を開始することになりました。その当初から日本人から見てもNEUSPEED製品のクオリティの高さと梱包の丁寧さに驚きました。そして何より感動したのはフィッティング精度の高さです。他メーカーの外車向けアフターパーツは何かしら加工を要すパーツが一般的でしたが、NEUSPEEDパーツは本当にぴったりときれいに装着できる。私はこのことにすごく感心してNEUSPEEDパーツは必ず日本のVW系アフターパーツマーケットで認知されることになると確信しました。
実はその当時はまだ「アメリカ製」ということで、VW系アフターパーツとしてはどこか敬遠されていました。しかし、一度使えばユーザーもショップも皆、その素晴らしさに気が付きます。それから約18年が経ち今日のイシカワエンジニアリングが在ります。
Bill氏は生涯NEUSPEED、NM Engineering、Neu-Fのパーツ開発にかかわり、そしてそこには一切の妥協はありませんでした。その姿に感銘を受けNEUSPEED Japanとして恥じないように努力してきました。そしてこれからもその意思を引き継ぎNEUSPEEDパーツの販売に努めていきます。
Bill氏から贈っていただいたサイン入りの自伝本、当社新社屋を建てた時に贈っていただいた記念プレートは当社の宝物です。
本当に今までありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
My deepest condolences to the Neumann family. May the great pioneer Bill Neumann rest in peace, a great man behind a legendary brand.
