2011年02月06日
GOLF5 GTI 6MT × NEUSPEED ショートシフトキット by イシカワ

6速マニュアルミッションのシフトストロークを約35%をショート化する『NEUSPEED ショートシフトキット』の取り付けです。今回は、当社に時々問い合わせをいただくことのある「交換したら、シフトが入り難くなった」、「ショートシフトを入れると、シフトが固くなるって本当ですか?」というような問題や好からぬ噂の払拭や解決方法について、その調整方法を交えてご案内します。

2000年式以降の横置きエンジンのシフターは2本のケーブルで操作しているタイプです。 クラッチ交換でミッションを脱着したり、今回のようにシフトメカニズムを脱着した場合は、室内側のシフトレバーの位置とミッション側のシフトメカニズムの位置の『同調(基本調整)』を行わないと、微妙に位置がずれて、シフト操作が渋くなったり、入り難くなるなどの不具合が出る可能性があります。上記は、既にNEUSPEED ショートシフトキットを装着した後の画像です。同調(基本調整)の方法を簡単にご説明しますので、ご興味のある方やそのような問題を抱えている方は参考までにご覧下さい。
左は、ワイヤの調整部分がロックされている状態です。右はフリーになっています。フリー(調整が出来る状態)にするには、つまみをスプリングを圧縮する方向に引き、反時計回りにつまみを回すとそのままの状態にホールドされます。
次にちょっと分かり難いのですが、シフトメカニズムの左下にあるHEXの突起の下側に黒いL字レバーががあります。シフトメカニズムがニュートラル状態の時にシフトメカニズムをゆっくりと押し下げながら、L字のレバーを押し込む方向に押しておくと、何処かで一箇所だけL字のレバーが奥に入ります。入ったらL字レバーを引き上げるように回すとL字レバーがロックされます。 この状態でシフトメカニズムは固定されて上下に動かなくなり、基本調整位置にロックされた状態になります。※年式によってはL字のレバーではなく、真っ直ぐのピン形状のミッションもあります。
今度は室内のシフトレバーブーツを外し、シフトレバーの付け根部分が見えるようにします。画像のようにシフトレバー本体とベース側に穴があり、画像のように捧を貫通させることで、シフトレバーも基本調整位置にロックされます。ここで使用している捧は、専用の工具です。まったくガタが出ないようにピッタリのサイズで挿入する際は結構な抵抗を感じるくらいピッタリです。専用工具を入手するとは困難ですから、代用できる捧を用意する必要があります。(ちなみにサイズは4.97mmです。)
そして、またシフトメカニズムのところに戻りますが、室内側のシフトレバーとミッション側のシフトメカニズムがロックされている状態で、フリーになっていたシフトケーブルのつまみを時計回りに回してロックを解除し、元の状態に戻します。この際に、ワイヤーの固定に無理な力がかからないように注意します。※稀にロック部分とワイヤー側のロッドねじ山部分で噛み合わせが悪い場合もありますので、そこはよく見てチェックが必要です。
ワイヤーのロックが正しく出来たら、室内のシフトレバーのロックを解除します。次にシフトメカニズムのロックもL字レバーを下げるように回して引き抜き、シフトメカニズムがストレスなく上下するよう解除します。
これで、同調(基本調整)は完了です。問題なくシフトが入るか確認しましょう。
余談ですが、ワイヤの調整部分はねじになっているので、回してしまうと調整が狂ってしまいますので、決して回さないで下さい。同調は2本のワイヤーの比率がポイントです。また、ねじはそのピッチを使ってロックと位置を決めているだけです。
説明文になってしまうと長くなりますが、実際の作業は約10分程度の調整です。正しく調整することで、気持ちのいいショートシフトフィーリングを楽しめます。今回の作業では、Forge リサーキュレーションバルブとK&Nリプレイスメントエアフィルターの交換も同時に行っています。ありがとうございました。